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札南の歴史

初代校舎(明治28年~大正11年)
 明治28年7月に竣工した初代校舎は、北8条西4丁目(現在の北10条西4丁目)にありました。木造平屋建てでその設備はとても簡素なものでした。当初は生徒収容数150人程度でしたが、生徒数の増加に従い増築に増築を重ね、明治45年には生徒収容数が600人となりました。「豊平館のように立派な材で造った」といわれる校舎も、築後20年近く経過した大正初期には、老朽化によって校舎の板壁や校舎の周囲をめぐらした柵は壊れ、冬には教室内も氷点下20℃になることもありました。そのため校舎の移転・新築が望まれましたが、世は不況にみまわれており、新校舎の着工は大正10年まで実現しませんでした。



2代目校舎(大正11年~昭和39年)
 2代目校舎は大正10年7月4日、山鼻町西1丁目(現在の南18条西6丁目:現校舎の場所)の地に着工しました。当時は、藻岩山の麓、豊平川の畔のこの山鼻の地は人家もまばらで、一帯がりんご園と牧場でした。建物部分は翌年の大正11年7月6日に竣工し、木造2階建ての「水色のペンキと白壁に包まれた校舎」が完成しました。一中が移転した頃から山鼻地区も住宅地として急速的に変貌し、中島公園が終点になっていた市街電車も大正14年には「一中前」の駅ができ、中心部からの交通アクセスも良くなりました。

雪戦会
 雪戦会とは過去に実施されていた学校行事です。まず、南軍・北軍に分かれた生徒はそれぞれ、雪を高く積み、水をかけて踏み固めることで高さ6mほどの雪城を雪戦会に向けて作成します。競技は相手軍の城頭に立てられた旗を先に奪った方が勝ちとなります。この雪戦会に向けて各軍は攻撃・守備の練習を重ね、入念に作戦を立てて臨んだようです。雪戦会は開校3年目の明治30年に始まり、昭和20年まで続きました。その後、昭和48年に復活し、平成3年までの間に16回の雪戦会が行われました。見応えのある行事であった雪戦会は、札幌市民にとっての冬の楽しみの一つとなり、多くの観客を集め、市内の書店が絵はがきを販売するほどの人気となりました。雪戦会は本校の前身である札幌中学校・札幌第一中学校時代の最大行事であり、厳しい寒さの中で、仲間とともに雪を踏み、城を築き、勇壮果敢に戦ったことは、学生生活を鮮やかに彩る体験だったようです。

 
大正11年の雪戦会

雪戦会の観戦に集まった市民(昭和5年)



第30回雪戦会の会場入口(昭和3年)


第35回雪戦会の応援の様子(昭和9年)

兎狩り
 兎狩りは、雪戦会に並ぶ恒例行事であり、その名の通り兎を捕獲して、学校に持ち帰り、炊事係が兎汁に調理して、全校生徒でいただくというものでした。明治42年に始まり昭和15年までの間、ほぼ毎年行われた行事です。兎狩りの場所は、軽川方面(現在の手稲)が多く、早朝3時から5時に学校に集合し、徒歩で軽川まで移動し、午前8時ころから狩りを始めました。狩りは、兎をかりたてる役割の「勢子」という集団が、棒で草木の陰をつつきながら包囲を狭めていき、「網手」と呼ばれる捕獲担当が逃げてくる兎を、広げた網で捕まえるという方法で行われました。学校に残った炊事係は、早朝から下ごしらえを始め、届いた兎を大急ぎで調理し、疲れと空腹で帰ってきた兎狩り部隊の胃袋を満たしました。


昭和9年の兎狩り

昭和4年の兎汁会

兎汁会の準備

昭和15年の兎狩り

マンモス校時代(昭和38年から昭和43年)
  戦後のベビーブームによる高校生の急増と大都市における社会増に対する臨時措置として、昭和37年に本校の10間口増が決定され、昭和38年度の入学者は1,000名となりました。中央創成小学校の3階を北校舎として間借りし、南校舎(2代目校舎)と併用しての高校生活となりました。昭和40年度には生徒数3,000余名、60学級という全国有数の大規模校となりました。


昭和40年の体育大会

3代目校舎(昭和40年~平成7年)
 3代目校舎は昭和40年11月24日、2代目校舎に隣接し現在地に竣工しました。新校舎建設中の昭和39年度からは、一部完成した3代目校舎と2代目校舎を長い廊下(通称シベリア街道)でつなぎ、北校舎の生徒も合流して学校生活を送りました。マンモス化の解消がある程度進んだ昭和42年度には全校生徒が3代目校舎での学校生活をスタートさせました。役目を終えた2代目校舎は惜しまれながら昭和43年秋に完全に取り壊されました。
 3代目校舎は、鉄筋コンクリート造りで、Pタイル張りの床・スチーム暖房・水洗トイレなど、当時としてはかなり近代的な設備をもち、木造の2代目校舎から移った生徒の感激を呼びました。


3代目校舎

4代目校舎(平成7年~)
 4代目校舎は平成6年7月の着工、平成7年10月19日、百周年記念館とともに現在地に竣工しました。この日は100周年の開校記念日にあたります。11月6日までに引っ越しを終え、新校舎での生活がはじまりました。その後、旧校舎の解体、第2体育館の建設、グラウンド等の整備をへて、平成9年10月19日に新校舎落成記念式典を挙行しました。
 また、令和4年5月より大規模改造工事が行われ、照明のLED化、電気設備・暖房配管の更新などが進められています。
クレーンを使って旧校舎の備品を移動


 旧校舎体育館から新校舎へ机・椅子の移動


4代目校舎


 

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