ブログ

2023年3月の記事一覧

令和4年度修了式・離任式を行いました

3月24日(金)に令和4年度修了式・離任式が行われ、宮澤校長より札南生としての看板を背負い生活している自覚を持ち、自らの言動・行動を考えていくことの大切さについてお話がありました。また、生徒部長の田畑先生から、コロナ禍を越え今後の伸びやかな高校生活への期待と共に気の緩みから事故に巻き込まれることのないよう春休みの生活について注意喚起が行われました。その後、六華同窓会生徒顕彰が行われ、同窓会からスポーツ及び芸術等の分野において優れた成果を挙げた団体及び個人の表彰が行われました。最後に、今年度離任される先生方から在校生に向けた温かな激励の言葉をいただき、式を終えました。

1学年 学年集会を実施しました

3月17日(金)6校時に、「総合的な探究の時間」の一環として、学年集会を実施いたしました。今回の学年集会が、令和4年度1学年最後の学年集会となりました。
  
今回の集会ではまず、進路部より2月に受検した模試の結果分析が行われました。さらにその後、模試結果分析の内容を踏まえ、国語科・数学科・英語科の各担当教諭から、模試の分析結果や1年間の学習状況を鑑み、今後どのように学習を進めていけば良いかというアドバイスがありました。

また、集会の最後には学年主任の村上先生より1年を総括する内容の講話がありました。村上先生からは、多くの方々に応援していただけるような学年になるために、

 ・挨拶を心を込めてしっかりとする 
 ・掃除を心を込めてしっかりとする
 ・時間を必ず守る

という3点を改めて大切にするようにという旨のお話がありました。

第73回卒業証書授与式を挙行しました

3月1日、第73回卒業証書授与式が挙行され、第73期314名に卒業証書が授与されました。今年度は各家庭保護者1名の参列に加えて、式の様子をYouTubeのライブ配信し、卒業生の晴れ姿や札南伝統のパフォーマンス等を多くの方に見ていただきました。

【校長式辞】
 コロナ禍による未曽有の危機に直面する中、幾多の困難を乗り越えた前途洋々な三一四名の生徒たちが今、学び舎を巣立とうとしております。本日ここに、令和四年度北海道札幌南高等学校第七三回卒業証書授与式を挙行するにあたり、六華同窓会会長林美香子様、PTA会長高橋亮様を始めとしたご来賓の皆様、そして保護者の方々にご臨席を賜り、我々教職員とともに卒業生の門出を祝していただけますこと、心より感謝申し上げます。
 ただ今、卒業証書を授与されました卒業生の皆さん、卒業本当におめでとうございます。また、保護者の皆様には、本校教育活動にご理解ご支援をいただく中、お子様が貴重な高校生活を送り、社会で生きて働く人間力を高め、本日この良き日を迎えられましたこと、心からお祝い申し上げます。
 三年前、卒業生の皆さんは本校の狭き門を突破され、それぞれの夢や希望を抱き、入学されてきたことと思います。思い返しますと皆さんは、入学して間もなく休校が続き、例年の一年生とは比較にならないほどの多難に満ちた学年でした。ですから、友人関係を築いたり、高校生活のリズムに慣れるまでにかなりの時間や労力をかけた方も多かったことと思います。そのような逆境の中、生徒の皆さん一人一人が勉学や部活動、学校行事等に前向きに取り組み、かけがえのない仲間とともに、意義深い学校生活を送られたことと感じております。しかし、様々な「学び」を日々体得しつつも、重圧や悩みを抱えられ、ここまで何とか辿り着いた方も少なからずおられると思います。本日は、ここまで皆さんを支えていただいた保護者や恩師、そして友人たちに心から感謝をするとともに、苦難や壁を乗り越えるべく、努力を重ねてきた自分自身を是非褒めてあげてほしいと願うしだいです。
 さて、私が皆さんの前でお話しするのは三回目ですが、前回九月には命の大切さについて、そして私が赴任して最初の昨年四月には、「皆さん一人一人が自分の能力を的確に把握することに努め、いかに社会に貢献する人物になるかを考えていただきたい」というお話をさせていただきました。また、「才能豊かな皆さんだからこそ、自分を最大限大切にするとともに、自分ファーストではなく、社会全体を俯瞰し、社会全体の幸福のために行動できる人物となっていただきたい」と加えました。「リーダーたるもの正しくなければならない」。本校HPに掲載させていただいている私の言葉です。ここには、不要な争いごとを引き起こしたり、自分の私利私欲のために動くリーダーであってはならないという私の強い思いがあります。また、ここに示すリーダーとは、会社の社長や政治家、官僚などトップに立つ人のことだけではありません。例えば、その道を極めて人々の生活に光を与える研究者や、社会において周囲の人々に大きく影響を与えることができる人材、そして人の命を支える医療関係者や世の中の秩序を守る法律家も世のリーダーであると考えます。多彩な能力を兼ね備えた卒業生の皆さんには、是非北海道・日本・全世界を幸福に導くことのできる真のグローバルリーダーを目指し、日々精進していただきたい。そして、おごらず謙虚に、周囲への思いやりを忘れずに、当たり前のことを当たり前にできるリーダーとなってくれることを心より祈念するところでございます。
 「漫画の神様」と評された手塚治虫は、「人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ。」と述べられています。自分を信じて事に当たることの大切さ、そして自分を信じることのできる人間こそが、人を信じられることや人に寛容になれるということを示唆している言葉であると考えます。卒業生の皆さん、北の雄と全国からも高く評価されているこの札幌南高校の卒業生であることに誇りを持ち、自らを信じてください。そして、周囲の方々を信じて協働しつつ、自分と世の人々をウェルビーイングに導くことのできる自分自身であるのだと強く信じて、各方面でご活躍いただきたいと願うところです。
 結びになりますが、本日の卒業式を開催するにあたり、保護者の皆様には、本校生徒たちの進路実現を一番に優先させた学校の方針にご理解・ご協力いただきましたことに心より深謝申し上げるところでございます。また、ご臨席を賜りましたご来賓並びに保護者の皆様のなお一層のご多幸を祈念いたしますとともに、今、私の目の前で瞳を輝かせ、凜とした姿を見せてくれております卒業生の益々の発展を大いに期待し、式辞といたします。

                                                           令和五年三月一日    

                                              北海道札幌南高等学校長 宮 澤   一